「この動画が流されたく無かったら、茂里から離れてくれる?」


「……っ」



山崎くんは悔しそうな顔をして、

震えていた。



「良いんだよっ、勝手に流せよ!」


「山崎っ!」



柳瀬がいきなり出した大きい声に、

あたしと山崎くんはビクッとなる。




「お前の……担任として言う。なぁ、山崎。相手が自分の事をを想って無いって分かってるのに、一緒に居る。それって寂しく無いか?……ただ、辛いだけじゃないか?」


「っ……」




山崎くんの目には涙が溜まっていた。





「お前は、間違ってるよ……」