「琥珀ちゃん、おはよー」
「おはよう」
柳瀬のおかげか、
あたしもクラスの女子とも
ちょっとずつ絡むようになってきた。
人と関わるのも悪くないかなって
思い始めてきたから。
「せんせぇーっ!また相談乗ってよぉ?」
女子の甘い声と“先生”という言葉に反応して、
あたしは振り向いた。
すると、隣のクラスの女子が柳瀬をベタベタ触っていた。
もちろん周りはあたしと柳瀬がそういう関係って事は知らない。
だから、普通に近寄って触ったりするわけで……
でも、それを見たあたしは良くは思わない。
逆にイラッとする。

