「あ、更科」 急に後ろから声がしたものだから振り返るとカバンを片手に持った翔平が立っていた。 「悪ぃ、仁奈。遅れた」 「カバン、翔平の自転車のカゴに入れといたから」 「はいはい」 翔平は更科くんの方を向いて、 「・・更科、手は出すなよ?」 と、意味のわからないことを言っていた。