「仁奈?」






私のイラっとした気持ちが顔に出ていたのか翔平が立ち止まって私の顔を覗き込んでくる。






「大丈夫?」







心配してみてくれる翔平が今の私には癒しになる。






「大丈夫だよ、ほらいこ?」






「おぅ」






そして私と翔平は校舎に入っていった。