「更科くん・・・なんで風船を・・・?」
更科くんの左手には黄色い風船があった。
「・・・女の人にもらいました」
よく見ると風船の落ちての紙のところには名前と携帯番号が書かれていた。
さっ・・・更科くんってこんなところでもモテるんだっ!
「不思議ですよね、初対面の人に電話なんかするはずないのに・・・」
そういってその紙のところを細かくやぶいた。
「そのまま捨てるのはさすがに・・・だめですよね」
近くにあったゴミ箱にその紙くずを捨てた。
ちょっとあげた人がかわいそうな気もするけど・・更科くんにとっては嫌なことだもんね・・・外見だけで見られるってこと・・・。
そう思うともう読めないくらいに破いてあげた更科くんのは更科くんなりの優しさなんだよね。
