「翔平ママっ、行ってきます」 「仁奈ちゃん~、いってらっしゃい♪」 そういった翔平のお母さんの手には蝋があった。 ・・・お母さん、もしかして最初から食品サンプル作ってたの? と、そんなとこにツッこんでたら時間がいくらあっても足りないので私は玄関に向かった。