ちらりと雨宮くんを見ると平然な顔をして私の歩くスピードに合わせながら進んでいた。 っていうか・・・この手は最後まで握っててもいいのかな・・・? そんなことを思いながらも、 「(怖いから離せっていっても離さないもん!)」 って思ってた。 「雨宮くんはこーゆーの怖くないの?」 「・・・別に・・・こんなもん人の作ったもんだって分かってるし。本当に怖いのは平気 で殺人とかできちゃう人間だろ」 「・・・確かに」