「あんまり…ムチャしないで」 「…悪い」 でも逆に考えると、ここまで頑張ってくれて嬉しいよ。 カバンを探ると携帯はなかったけど地図がでてきた。 「……翔平、あと五分くらいだけ我慢できる?」 サポーターをつけてから翔平を見上げるといつもの笑顔でうなづいた。 「じゃ、行こ?」 「ん」 翔平の手をとるとやっぱり私より細い気がした。