『森を歩いていると、い子には小人の家。悪い子にはお菓子の家が見つかるんだ』 『仁奈、お菓子の家の方がいいー』 『じゃあこわーい魔女に食べられちゃうよ?』 『……嫌っ』 『あはは、大丈夫。仁奈はさっきも潤兄ちゃんの手伝いをしたからいい子だよ。悪い子は…』 『な、なんだよ…』 『うん、浩史くんだよね』 『浩史兄ちゃんも手伝いしないと知らないぞー』 『紘…生意気に育ったな』 『そうかな…』 『否定しろよっ!?』 みたいな会話を小さい頃にした覚えがある。