「先輩、そろそろ機嫌なおしてくださいよ」







ベンチに座っていると更科くんがお茶のペットボトルを手にして戻ってきた。







どっか・・・いってたのかな?






「はい、どうぞ。冷たいですよ」







「・・・ありがとう、更科くん」






私が受け取ると更科くんは私の隣に腰をかけた。






「先輩はジェットコースター乗らないんですか?」







「・・・小さい頃に浩史くんが『ジェットコースターっていうのは悪い子が乗ると車体がバラバラになっちゃうんだよ。仁奈は・・・確か昨日悪いことしたよね~』みたいなこと言われてから乗れなくなっちゃって・・・」







「そうだったんですか」