それは今朝四時のこと。





「仁奈ー、今日、紘くんと父さんに会社までついて来いって言われてんだ。浩史とどっか遊びに行ってこいよ」






「せっかくの休みなんだし、遊園地にでも行っといで。弁当は作っといてあげるから。・・・から揚げは何個がいい?」







無理やり起こされた私にスーツ姿の潤お兄ちゃんと紘くんはそんなことを言っていた。