修太郎くんは顔をあげる。 「で、家に来る奴もいたから、そしたら春に追っ払ってもらったんだ」 私も追っ払われました。 「でも、名前を聞けって言ったんだ。瑠衣だったら家に呼べって言ったのにこいつは…」 「あーすいませんね」 春くんは苦笑いしながら目線をそらす。 「名前忘れてたんだよ」 で、春くんから私の名前を聞いて慌てて追ってきた、ってことですか。