修太郎くんは目を大きくしたまま振り返る。 そして、その目をさらに丸くした。 「えぇ!?お姉さん、誰っすか!」 笑いそうになるのをグッとこらえる。 面白い反応…! ちょっとだけ、からかってやる。 「修太郎くんだよね?私ユキだけど…覚えてないかな?」 「すいません、覚えてないっす…」 困った顔をする修太郎くん。 ああ…もうダメ! 「ぷぷっ!もうダメ、限界だわ!私よ、瑠衣」 修太郎くんは顔を赤くして、でもすぐに笑った。