「大体、何で学園の寮に執事がいるのよ?

家じゃあるまいし」



『はい、鳳学園は全寮制
ですが各部屋には必ず執事が
つき、主をお守りする役目が
ございます』



「……何それ


そんなの聞いてないし、
私に執事なんていらない」



『それでは私は不要、という
事でしょうか』


「そうなるわね、じゃあこれで」




彼に背中を向けた時





『……わかっておりました、
桜様の様な方に私などお仕え
できる身分ではないという
事を』


「は?いきなり何を……」