『桜様、こちらへ』 彼は自分に刺さっている ナイフを抜き捨て、 私の腕を引いて路地裏から 足早に出た ―――――――――― ―――――――― その後、どのくらい走った だろう 私達は人が少ない公園に 着いていた 「はぁ……、はぁ……」 『桜様、』 彼は私にハンカチを差し出さした 「へ、きよ ……自分のがあるから」 彼の手を振り払い、私近くの ベンチに座った