『っ!?』


『どうした?』


『いや、何でもねぇ』


『?
さっさと行くぞ』





もう何もかもがどうでも
良くなって


私は誘拐犯達に引きずられる
ままついていった








私なんて――



そう思って目を閉じた時





――ドカッ


『うっ!?』




鈍い音と共に私の口を塞いで
いた誘拐犯が崩れ落ちた




何……?



そっと目を開けると


目の前に彼が





――四月一日くんが立っていた