私が歩き出そうとした時に


彼が私の手をとった




「何のつもりよ」


『先ほどの様な事が起こらないように、桜様のお手を引いてもよろしいでしょうか?』





「はぁ……、」




彼は言葉を操るのが上手
なんだろう



さっき車と接触しそうになった私に断れるわけもなかった




「好きにして」








こうして私は彼のエスコートで買い物を始めた