お嬢様と執事。~桜の奇跡~










朝食が済んだ後、私達は
部屋に戻った



『本日はいかがなさいますか?』


「だから、ひとりにしてって……

あ、そうだわ
ちょっと出かけましょう」



買い物ついでに彼をハローワークに連れていって別の仕事を
探してもらおう



『かしこまりました、
すぐに車を回しますね』



……なんだか忠犬みたい



私の思いとは裏腹に
嬉しそうに部屋を出ていく
彼を見ながら


私はふとそう思った