朝食を食べ終わって紅茶を
飲んでいる時、
――カチャッ
ラウンジのドアが開いて
少しウェーブがかかった
桜色の髪の毛が似合う
ショートヘアーの女の子と
白髪の老人が現れた
この子も同じ学園の子かな
ちらっと見ると目があった
「……えーっと、」
こういう時は何て話しかければいいのだろう、
私が黙ったままでいると
女の子の方から話しかけてきた
「……誰?」
「いや、あなたこそ誰よ」
「私?
私は白百合 雛乃
402号室、1年生
こっちは私の執事のじいや」
するとじいやと言われた老人が丁寧に頭を下げた
「氏原 桜です
私も今年入学しました
ちなみに、部屋は403号室。
まぁ、よろしくとだけ
言っておくべきかしら?」
――しまった、
いきなり相手を不快にさせる
言い方をしてしまった

