「あれはそういう意味で言ったんじゃなくて、」



私が何を言ってもまるで
聞こえていないようで



いつの間にかあたしの手から
鍵を取ってドアを開けていた





「……あなた、変わってるわね」



『ありがとうございます』



「誉めてないから!


はぁ……、仕方ない

今日だけだからね!


明日からはちゃんと
ハローワークにでも行って
就職先決めなさいよ?」





私はそれだけ言って寝室に
こもった




なんだか疲れが出て、
そのまま眠ってしまった