いつもと同じなのに・・・。



何かが違う。





教室を見渡してみると、一番後ろの窓側の席にいるはずの人がいないことに気が付いた。







また、第二音楽室の準備室でサボってるんだね・・・。









いつもそこでサボってるから。






















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長かった1時限目が終わり、準備室に行くと、彼は床で寝ていた。






「結斗!起きてぇ!そんなとこで寝てたら風邪引くよっ。」






「ん~?みおりたぁん?なあぁにぃ・・・?」





「なあぁにぃ? じゃないでしょ!寝ぼけてないで、さっさと教室に行くよ」







「えぇぇぇ!やだぁ!ずっとここにいるもん」







あ、結斗は寝起きが悪いんだった!




忘れてた・・・。









思い出した瞬間だった。


結斗が私にギュ~と抱きついてきた。







「ちょっ、ちょっとぉ!結斗、離れてよぉ・・・。」




「ん~・・・。」











良かった。




結斗が寝ぼけてて。






だって、私の真っ赤な顔に気づかないから。








真っ赤な私の顔を見たら誰でもわかっちゃうと思う。