溺愛男子


「…杏ちゃんを1人置いて帰れないよ」

「友情ごっこはいいから。帰れ」



 無理矢理屋上から出された真弥ちゃん。




 …どうしようか……。




 扉から離れたところに私は連れて行かれた。





「…転校してきたばかりなのに、あんなに琉君に近づいていいと思ってんの?」

「…」



 琉絡みなんだ…。





 一歩下がってしまうくらいキツイ睨みを利かされた。





「何か言えよ!!」




 いつの間にか周りでお弁当を食べていた人たちは気まずそうに出て行ってしまっている。




 リーダーっぽい女の人が私に手をだした。





 パシンッと乾いた音がすると同時に頬に感じる痛み。






 全部…全部…嫌なことがフラッシュバックする。