溺愛男子


「杏ちゃんって呼んでいい?」

「うん!」

「真弥でいいよ~」

「真弥…」



 二人で日当たりのいい場所を探して一緒に食べた。





 屋上に人は結構多かった。





「…ねぇ、何か杏ちゃんめっちゃ見られてない?」

「…そう?」

「ここ…危ないかも…。教室で食べようか」



 真弥がそう言うならと思ってパンを袋に戻して立った。




 真弥と屋上の出口に向かったけど、扉の前で遮られた。





「…何…?」

「島田、あんたは戻ってていいよ」



 知らない女子が数人私たちの前に立って、真弥ちゃんは帰れと言う。




 初日で…これなの…?




 私は初日運が悪いのだろうか。





 お母さんがなくなったのも確かに初日だった。





 私が生まれた日。