溺愛男子


 あとは周りの奴らが乗ってくれることを祈るしかない。




「…杏里…気にすんなよ?」

「…うん。大丈夫だよ!」



 少しだけ笑顔になった杏里は頷く。




 チャイムが鳴る前に1つ前の席の女子がこっちをむいた。




 …名前なんだっけな……。





 もう1年経つはずなのに、女子の名前を覚えてるのは苦手らしい。





「黒田さんだっけ? 私、島田真弥(しまだ まや)! 仲良くしよ~」

「黒田杏里です! よろしくね!」



 島田という女は杏里と仲良下げに話してた。





 1人でも女子の友達がいれば大丈夫だろう。




 たぶん。