溺愛男子


「お家探してるの。琉ママ、どこかわからないから琉に聞けって」

「ん…探すか……」



 後ろに雪がいることなんて忘れて杏里と話す。




 後ろからちょんちょんとつつかれてやっと存在に気づく。





「知り合いなんだ?」

「おー…」

「まかさ彼女!? さっき琉に抱きついたよな」



 雪の質問攻めに杏里は一歩引く。




 こいつ…警戒してんな。





「彼女じゃねぇよ」

「じゃあ俺と付き合お―♪」

「は、何いってんの」



 雪を杏里から離して俺の後ろに行かせる。




「…あー、なんで隠すの~!!」

「怖がってるし」

「琉ってそんな奴だっけ? 人構ったりするのキライだろ? 特に女とか」

「…」



 確かに…。




 こんな面倒見るの…俺好きじゃなかった。