溺愛男子


「…あっれ~♪ 可愛い子発見♪」




 やっぱり黒髪でも雪はチャラい奴で可愛いとか美人とか…とにかく気になる女がいるとすぐに走っていく。




 今日も同じようだ。





 雪が走って行った方向を見る。





「…う、わ…。ちょ、雪!! 待て!!」



 すげぇ勢いで走って行きそうな雪の襟をつかんで止めた。




「く、首締まる!!」

「わり…」

「早くしねぇと行っちゃうよ! 離せ!!」

「無理、あいつ知り合い」




 雪が走って行く前に俺が近付いた。




「あ、琉!!」

「こんなとこまで出てきてどうした?」



 飛びついてきた杏里を受け止めて目線を合わせた。





 後ろから雪もきた。