溺愛男子



 マグカップが口から離れると苦しそうな顔をする。




「バカ…」



 杏里の背中をさすってやると呑み込んだ。




「あ゛ぁ……苦い」

「無理して飲むなよ…」



 苦笑いの杏里をあきれ顔でしか見れなかった。





 なんだよ…こいつ。




「琉…イチャついていないで早く! あんた単位ヤバいの分かってる? 帰ってからにしなさい!!」


 母さんに怒られて急いで家を出た。





 通学路を歩いていると後ろから飛びついてきた奴。





「おっは~♪」

「はよ」



 小学校からの親友である志村 雪(しむら せつ)。



 チャラいけど、黒髪っていう(笑)