溺愛男子

 *琉side*




 母さんの大きな声で起きた。




「きゃー!! りゅ、琉!!」

「んだよ…うるさい」

「なんで…一緒に寝てるの!!」



 なんでって…。



 ちらっと横を見ると気持ち良さそうに寝てる杏里。




 よだれまで垂らしてやがる。




 それを見ると笑みがこぼれた。




「…何もしてねぇよ」

「ニヤ付きながら言われても説得力ないのよ!」

「ニヤ付いてねぇし」

「今すぐ鏡を見れば分かるわ」



 母さんと言いあっていると親父まで部屋に来た。




「朝からうるさい」

「だって優~、流が…」

「…何? ……琉、お前…」




 親父の視界にも杏里が入ったのか、俺を呆れた顔で見る。