溺愛男子

 *杏里side*




 怖い。



 起きなきゃって考えもちゃんとした意識もある。





 目を開けたらさっきまでのことは全て嘘で、まだあの人に何かされたらどうしようか。






 琉が助けに来てくれたことは全て嘘で、また一人ぼっちだったらどうしようか。






 全部私が想像した夢なんじゃないかって。






 だって上手く行き過ぎてる。





 あんな風に琉やおじいちゃんが私のことを想ってくれてるの?





 ただの迷惑な存在なだけなのに。





 そう思うと眉間にしわが寄る。