溺愛男子


一応、母さんには遠出すると手紙を残して家を出た。




 出来たら今日中に帰ってきたいのは山々だけど…。






 帰ってこれなくなる可能性がないわけではない。





 理事長には伝えてあるし…。





 俺はそんなことを考えながら、案外冷静に道を歩く。





 何本も電車を乗り換えてどんどん知らない土地に入って行く。






「…ここ?」




 本当に見たことないところ。





 俺の住んでるところより少し暑い。




 住宅街を歩いてみても何も変わらない。





 電車で2,3時間だしそこまで離れてないしな…。