溺愛男子


 ベッドのシーツを掴んで息が荒い。



 俺は慌てて女を起こそうとした。






 だけど、細い腕に見えた傷。




 そっと腕を捲くってみると痛々しい傷がたくさんあった。





「なんだ、これ…」





 足首からも捲ってみた。




 痣がひでぇ…。




 白い肌にたくさんの痣が目立つ。




「…や……めて…」

「おい、大丈夫か?」



 腕と足の服を元に戻して体を揺すった。




 完全に唸り始めてる女は眉間にしわを寄せる。




「…ん」

「どうした…?」

「…なんでもない」



 女が起き上がると同時に目に溜まっていたであろう涙が流れ落ちてきた。