溺愛男子


 

 夏休みも残り少なくなって杏は暑そうに服をパタパタとさせてる。




「琉~、あっついよ~」

「何回も聞いたっつの…俺だって暑いし」




 今は図書館の帰り。



 今日1日2人で課題を終わらせようと必死だった。



 涼しい図書館から出たあの蒸し暑さ。




 俺らを殺す気か、虐めようとしてるのか。






「駄目だ、俺もう無理……」

「私も……」




 長い髪を後ろで結っている杏は振り回しながら嘆く。




「なぁー、プールいかねぇ?」

「行きたいっ!!!」

「即答だな…」

「今からだと遅いよね…?」

「明日は今日より暑いらしいし、明日行こうぜ」