溺愛男子


「黒田さん…震えてますよね」

「…はい」

「何か…怖い?」

「わかりません…」




 先生が私から離れると看護師さんが綺麗な笑顔で私に体温計を渡す。





 言われたように熱を測る間、ずっと看護婦さんは傍に立っていてくれた。





「…あれ、震えてない?」



 先生が振り返って私の肩が揺れてないことに気づく。




 何かをひらめいたように相槌を打った先生。







 先生が言うに……私は『男性恐怖症』らしい。




 今までの事がトラウマで男の人が苦手になったみたい。