溺愛男子


「あー…鬱陶しい」

「ごめんね、早く行けばよかった」

「別にいい」


 私の頭をくしゃくしゃっと撫でた琉はファミレスに入った。





 久しぶりに来た……。




 この前来た時も琉と一緒だった。




「もうメニュー分かる?」

「少しは…」

「じゃあ俺と同じのでいい?」

「うん!」



 もうすっかり夕食時でお腹は空いてる。




 なんでもいいから食べたい。





 琉が店員さんにメニューを伝えている間私は外を眺めていた。





 夜でも暑そうに半そでをパタパタさせて歩いて行く人たち。





 暫くして運ばれてきた料理。



 名前も分からずに食べる。




「うまい?」

「うん!」



 私が笑うと琉も笑う。