溺愛男子


「杏、顔だけはいいからな」

「……バカにしてるでしょ。嫌みにしか聞こえないもん!」



 顔がこわばってた私を琉なりに励ましてくれたらしい。




 私もいつもどおり笑ってた。





 休憩を終わらして残り1時間半のバイトを張り切って終わらした。





「お待たせ!」


 コンビニの前で待っててくれた琉のところに走る。




「あ…」



 駐車場のところですごい大群の女子軍に囲まれて、めんどくさそうな顔の琉。




 こんなところを見るとやっぱりモテるんだなと思う。




 行きづらい……。





 ある程度の距離を置いて待っていると琉が私に気付いたのか、こっちに向かってくる。





「杏!」

「はいぃ」

「いるなら早く来いよ」



 女子軍の皆様を避けながら私の腕を掴んで歩いて行く。