溺愛男子


「何回鍵チェックするんだよ…」


 何回もきちんとしまってるかドアノブを回す私。




 だって……。




「しまってんだろ? 行こうぜ」

「うん…」



 アパートを出ると急に来る暑さに蒸される。




 アスファルトが余計に熱を与えてくれて、頭もひりひりする。





 バイト先まではそんなに遠くなくて、家から5分くらい歩いたところにある。





「じゃあ私は裏から入るね~」

「おう。中で適当にぶらぶらしてる」



 …コンビニで3時間潰せる琉はすごいと思う。




 裏口から入って制服に着替えて先輩に挨拶した。




「あ、レジ入ってくれる?」

「はーい」



 レジ打ちの仕事をしていると琉がきてアイスコーヒーを渡してきた。




「さっきも飲んだでしょ~?」

「いいじゃん、好きだし」

「胃に悪いよ?」



 そういいながらレジを通して琉に渡す。