溺愛男子


 話しかけてきたのは…アイツ。



「…そんなに私のこと嫌い?」

「嫌いっつーか興味がない」

「……一度だけでいいから名前呼んでくれない?」




 そうお願いしてきた。




 興味のない奴のことは何も知らないわけで名前さえも覚えてない。





 なんだっけ。




「…名前……何?」

「ひど…音だよ」



 あー…そうそう。


 一度だけ呼べばいいんだろ?





「音」



 本当に一度だけ名前を呟いた。




 すると、俺の制服のネクタイを引っ張ったかと思うと…キスしてきた。




「…なにすっ」

「…私、諦めないからね」




 それだけいうと車に乗り込んで行った。





 マジ気持ち悪い……。