溺愛男子


 強気な顔をしてたのにいつの間にか泣きそうな顔をしてる集団。




 早くどこかに行って欲しい。





 俺にもたれかかってる杏里は口元を押さえてる。





 たぶん泣きそうなのを我慢してるんだろう。






 そりゃそうだ、あんな風に言われたら誰だって傷つくだろう。





 逃げる様に体育館から出て行った集団。





 どうしたら杏里を元気づけれるだろうか。





「…杏里」

「………みんなそう思ってたの…? 琉も…良い子ぶってるって…?」

「思ってない」




 崩れる様に膝を床に着けた杏里は口元を押さえたまま動かない。





 下を向いてて表情は見えないが、声が涙声だ。