「田中さんズルイです、卑怯ですよ。ダメだからって、すぐダメなんて言うなんて」


何ですってぇぇえっ!?!?!?


「卑怯で悪かったわねっ!でも私は、ダメなものはダメなのよっ!!!!!!」


・・・・思わず声を荒げてしまった。


「ご、ごめんなさい・・・。気持ちは嬉しかったです。本当に悪いんだけど・・・」


またまたペコッと頭を下げて、その場を後にしようとした。

ら・・・


「田中さん。
分かりました。

今は」


ふ、ふぇぇぇえっ!?!?!?
今はぁ!?!?!?


「では、そーゆー事で。あ、これからよろしくお願いします」

「よ・・・よろしく?
あっ!待っ、ちょっとぉぉおっ!」


・・・・・よろしくって何がよ?
私は・・・言ったわよ?言いましたよ?

ニコッと爽やかな微笑みを残して、彼は・・・元村漣次はこの場から去っていった。