・・・・・・・・・ちょっと。

ちょっとちょっと!


膝を抱えた腕に顔をくっ付けてる大雅の横顔は、真っ赤っかだ。


「大雅っ・・・!そ、そんなに照れないでよっ!」


こっちまで顔が熱くなってくる。


「・・・・照れて、ないよ」


ボソッと発せられた、こもった声。


「ウソ言ってぇ!」

「・・・・千佳ちゃんが、悪い」

「だって開けないんだもん言っちゃうよ!もうっ、私がお粥食べちゃうよ!?」


そうプイッと身体の向きを変えたら、腕を掴まれた。


「・・・・俺のお粥」

「だったら顔を上げて!自分で食べなさい!」


「・・・・レンゲ見えないもん」


結局、私も大雅もお互い、照れてるな照れてないと言い合いながら、お粥をあげ口に入れていた。