「如月。メモ帳ちょうだい。」
「何枚?」
「一枚でいいよ」
「はい」
「ありがと」
 私、如月 愛羅。
突然、仲の良かった男友達、大平 結城にそう言われた。
結城に言われたとおり、メモ帳をあげた。
すると、すぐに、結城から、一枚の紙が渡された。
渡されたときに、「誰にも見せないで。」
と言われたから、私は何の紙かな??と思いながらも、気になったので、屋上に行って、
その紙を開いてみた。

その紙には・・・。
『如月へ。
 好き。好き。大好き。
      結城』

という、信じられない内容だった。
それを見たあと、結城に聞いてみた。
あれは、本気らしい。

信じられなかったから、返事はしないことにして、次の日も、普通に、結城とおしゃべりなどをした。

でも、廊下で、結城の友達にも「如月~結城が好きだって~」と言われるようになり、本気なのかな?と思い始めた。

そして一年後。
返事をすることにした。
気が付けば、結城が私のこと好きってことを意識してたら私も結城のことが好きになっていったみたい。
だから、返事はOKにした。

それから、結城は照れてしまって、私が話しかけても、下をむいて顔を真っ赤にしていた。
私は、最初だから、照れてるのかなと思ってたけど、1ヶ月経っても変わらなかった。

私は結城の異変に気づいた。