ある日、その日は部活がなかった日だ。




体育館の前を通った時、中からドリブルをする音が聞こえた。




私はちょっと中を覗いてみた。そこには雅翔の姿が。




自主練してるんだ。



こうやって上手くなっていたんだね。




自主練している姿にドキドキしてしまった。



かっこいいなと思いながら見ていた時、足元にボールが転がってきた。



「あ、すいません。ボール当たりませんでしたか?」


そう言いながら私の方に来た。


「って、雪菜ちゃんか。びっくりしたな。見てたなら声掛けてくれればよかったのに。」


とまたあの笑顔で言った。

「ごめんね。何か集中してるみたいだったから声掛けちゃ悪いかな~って思って。」と下を見ながら言った。



そしたら

「え?どうして?別にいいって。ちょっと休憩したかったとこだし。」


と顔を覗き込みながら言った。


私は雅翔の顔を見つめながら綺麗な顔してるなって思った。まつ毛長いし、鼻高いし、黒目がちだし。