「幼なじみって……そんな訳ない!初めて見る顔なのに!」
「大丈夫か?やっぱり頭の打ち所が悪かったようだ。どれ、俺が診てやろう。」
近づいてくる手の軌道は頭ではない。
こいつ……!
「腹触る気まんまんだろ!ヘソフェチなのは知ってんだよボケエ!一思いに氏ね!」
「うおっ!?」
気持ち悪い手つきの宮川の鳩尾に拳を入れるつもりだったのに、よけられる。
「チッ!」
宮川は気持ちいいくらいの笑顔。
「くそ……!」
「あはははは」
その様子に異常だと思ったのか、さすがに男の子は苦笑い。
うう、なんか悔しいぞこれ。