どうしようか……


この場をどうやって切り抜けようか…

色気か…?誤魔化しか…?

いや、そんなものは彼らには通用しない


では……


「……おい、何を黙ってやがる
もう一度言う
お前は何モンだ……?」

言えるワケがない…

タイムスリップを時渡りをしてしまいましたなど…


首に突き付けられている刀に
ググッと力が込められ深く食い込んだ


「……話さねぇか」


ググッ


血がドロリと私の首筋に心臓の脈拍に合わせてダラダラと血が伝う感触


血…


血…



その血の匂いに私はつられるように自分の首筋に手を伸ばし……
…かけた


「土方さん!!」


ハッ


私は怒号で我に返った

危なかった…
まさか、自分の血に反応するなどと…

「何だ、左之」
「何だ、じゃねぇよ!土方さん!
女子に刀を向けるなんざ…………
男がするような…
武士がするようなことじゃねぇだろ!」


土方さんは【武士】という言葉に反応して、しぶしぶ刀を鞘にしまった


「……チッ」