「部屋の鍵は閉めてて、窓の鍵を忘れるなんて、やっぱりバカだな」 「なっ!!」 「早く準備してこいよ。遅刻するぞ」 「は?遅刻なんて………っ!!」 『あり得ない』なんて言葉は、出てこなかった。 「な、なんでっ!!」 壁に掛けられている時計の針は、はっきりと8時を示していた。 朝のHRは8時半から。 つまり…… 「遅刻――っ!!」 ベットから飛び降りる。 でもなんで!? ちゃんと目覚ましはセットしてたよね!?