俺が黒なら、彼女は白。



それくらいはっきりとした格差があるような気がした。



そして……その純粋さに、イライラした。




でもそのイライラがそのうちワクワクに変化して……



久しぶりに、面白いオモチャを見つけた気分になったんだ。



俺だけの、イジメがいのあるオモチャに―……




―――――――――――――――――……



「なぁなぁ―…今日、お前の家に行ってもいいか?」



「は?」



「この前のゲーム、まだクリアしてないんだよ」


「あぁ―…」



そういえばそうだったな……



「別にいいけど。お前こそ今日は大丈夫なのかよ?」



「おう!今日はお泊り保育だから、大丈夫だ!」



弘也の家は親が離婚していて、父親だけしかいない。