「あの……あたし部屋に戻るね」 そう言って、ベットにそばに脱ぎ散らかされている服を、なんとか手を伸ばして取ろうとする。 裸だからベットから出るに出れないんだろう…… ――グイッ 「うわっ!!」 そんな未来を引き寄せた。 「ちょっ!一ノ宮君!!」 「声でデカい」 「あ……」 パッと自分で自分の口を手で塞ぐ未来。 「ちょっと……離して……」 抱き寄せた手を何とか離そうとする。 でも俺もそんな簡単に離すわけない。