「ただいま」 「あっ、おかえり」 キッチンで料理を作っていると、疲れたように帰ってきた一ノ宮君。 「父さんたちは今日も遅いのか?」 「うん、たぶん」 「そっか……」 ――ギュッ 「……え?」 後ろから抱きしめられる。 「あ、あの……どうしたの?」 「ん……甘えてるだけ」 あ、甘えるって/// 「うん、やっぱりいいな」 「へ?」 「こうやって抱きしめるのは、未来がいいや」 「ううぇぇ!?」