こんな気持ち気のせいだ…… そうとしか考えられない…… ただ、少し面白いおもちゃが弘也に盗られるというだけ…… ただ、それだけだ―…… ―――――――――――…… 「あら、みーちゃん出かけるの?」 「あっ、うん。ちょっとね」 お昼前にリビングにやってきた未来は、いつもとは全然違う雰囲気だった。 「そうなの~、残念ね。今日は勇吾さんもお休みだから、家族団らんで過ごせると思ってたのに」 「ごめんね。でも夜には帰ってくるから」 夜に帰ってくるとか当たり前だろ。