「バカじゃねぇ。俺には関係ねぇよ」



関係ない。




「ふぅん。あっ、じゃあさお願いがあるんだけど」



お願い……?



「今週の日曜日、未来ちゃんをデートに誘ってくれないか?」



「……は?」



――――――――……


――トントン



「はぁーい。どうぞー」



――ガチャ



「未来……」



「えっ!?一ノ宮くんっ!?」



ベットで寝ながら漫画を読んでいた未来が焦ったように起き上がる。



「ど、どうしたの!?」



そんな動揺するなよ。